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臨床で毎日使える
図解姿勢検査法
著:新関真人DC
発行:医道の日本社
ISBN4-7529-3070-6 C3047
定価:4,515円(税5%込み)

図解姿勢検査法・アップデート(16)20010年4月15日

I. 第十刷(2016年4月1日発行)での修正点


■P.70

「臨床メモ」

読みづらく、理解しづらいので、書き直しました。

→ 正常なアライメントでは、距骨下関節は踵接地期時に中間位(安定性を重視)、そこから内反し、踵離床期にはまた中間位に戻る。 前足部内反の足(図3-6右)では、前足部が完全に接地するまで、距骨下関節の回内が続くため、つま先離床期の時点でも距骨下関節が中間位には戻らない。この結果、後脛骨筋への過度のストレス、足底筋膜炎、第一指の不安定化、第1〜3指骨頭周囲の角質増殖、外反母趾、内・外足底神経[図解整形外科学検査法(医道の日本社刊)P.99図3-8参照]のわな式神経障害、足・ひざ関節の不安定化などの症候が起こりやすくなる。距骨下関節の回内は、下肢の内旋〜骨盤の前屈という、キネマティックチェーンによる一連の姿勢変化の原因となる。
前足部の構造的外反には、2つのタイプがある。一つは、前足部が後足部に対し柔軟なタイプで、歩行時にはZ軸上で回内/回外を起こす。非抗重力時には土踏まずが高いが、抗重力時では僅かに下がる。踵接地期から立脚中期にかけて前足部が外反位から内反位へと回旋し、距骨下関節は外反へと連動する。結果として前足部内反と同様の症状が起こりやすくなると考えられる。加えて、第1〜3指骨頭周囲の角質増殖、中足骨間滑液包炎、長・短腓骨筋炎の原因ともなりえる。二つ目は前足部が後足部に対し剛直なタイプで、Z軸(前後の軸)での自由度はなく、非抗重力、抗重力ともに土踏まずが高い。第1指と第5指の骨頭周囲の角質増殖、第1〜3指の「槌指」、指間神経腫、アキレス腱周囲炎(外側)、慢性的足関節捻挫、膝関節外側の痛みなどが主な症候である。